自然栽培って?
- 2016/02/10
- 14:45
私が「自然農」に取り組み始めて5年以上経ちました。まだまだ試行錯誤の域を脱しておりませんが、やっと手応えを感じるようになりました。 そうした折、ネットで自然栽培というものを見つけました。明確な定義かどうかは知りませんが「無農薬・無肥料栽培」ということのようです。自然農では、これに不耕起や雑草や虫を敵としないといったことが加わりますので、より厳しい条件なので自然農は自然栽培を含む概念かなと理解して...
硝酸態窒素について
- 2014/12/06
- 19:28

硝酸態窒素が多く存在している植物体を動物が摂取した場合、生体に悪影響を及ぼすといわれております。私は、この件に関して真偽を判断することができません。他のところで多くの議論がなされておりますので、そちらの方をご参照願います。ここでは、私が調べた土壌における硝酸態窒素に関する知識を少しだけ書いてみたいと思います。 硝化菌は下図(引用-1)のように酸素の存在する条件のもとにアンモニウムを餌にして硝酸を作...
野菜の混植栽培
- 2014/09/17
- 11:25

慣行農法では、一枚の畑に同一作物といった栽培方法が行われております。少なくとも同じ畝には同じ作物が栽培されているでしょう。自給のための少量栽培であって同じ畝に複数の作物を栽培する場合でも、場所的に集中して同じ作物が栽培されていることでしょう。 大規模栽培の場合には、この方が当然生産性が向上するからです。少量栽培の場合でも管理がし易いなどの理由から、このような栽培方法がとられているものと思われます...
緑肥について(2)-セスバニア、ソルゴー
- 2014/08/21
- 09:41

「緑肥について」で紹介しましたセスバニアが、熱帯地方が原産というだけあって、この長雨でやっと成長してきました。 セスバニアは最終的には2mを越えます。マメ科で深根性ですから、空中窒素固定と自然耕(植物の根が土を耕すこと)の両方が期待できます。 ソルゴーはイネ科で自然耕と草マルチ用(茎、葉が柔らかい)の緑肥として栽培しております。また、「ソルゴー障壁栽培について [京都乙訓農業改良普及センター]」の...
自然農の考えは至ってシンプル。しかし・・・。
- 2014/06/17
- 14:16
このカテゴリーについてもっと沢山書くことがあると思っておりましたが、意外に書くことがないなと気付きました。極論すれば、【耕さないこと(不耕起)】、【無肥料・無農薬】、【不除草】の3点に尽きると思います。川口由一さんの言葉を借りれば「耕さず、肥料・農薬を用いず、草や虫を敵とせず」といったことになろうかと思います。このように大変シンプルな考え方に集約されます。 一方、現代農業の学びの場といえば、農業...
緑肥について
- 2014/03/20
- 11:25

自然農では、耕したり、肥料を与えたりせずに作物を栽培します。慣行農法においては、耕すことで土を柔らかくする効能があるとされております。また、既に耕地に生育している雑草を取り除くといった役割もあります。 自然農においては、植物の根がその役割を担っております。このことを自然耕といった言い方をする方もいらっしゃるようです。即ち、植物の根が水分や養分を求めて地中に伸張して行きます。この時、根が張った部分...
土壌改良
- 2014/03/04
- 11:28
農業にとって土作りが最も大切といわれています。良い土壌の条件とは、排水性、保水性、保肥性、通気性 を兼ね備えていることだそうです。この良い土壌を目指して、種々の手法が考案され、試されてきました。そしてこれらの方法は、これからも日々進歩していくものと考えられます。現代農業はこれらの技術の上に成り立っているといっても過言ではないでしょう。 このような取り組みを一般的に土壌改良と呼んでいると思います。...
植物の成長に必要なもの、それは豊穣な土壌
- 2014/02/20
- 11:03
植物の成長にとって必要な主要元素として炭素(C)、水素(H)、酸素(O)、窒素(N)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、硫黄(S)、リン(P)、鉄(Fe)が挙げられます。また、微量元素としてマンガン(Mn)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ホウ素(B)、モリブデン(Mo)などがあります。(【注1】) これらのうち、炭素と酸素は気孔から光合成や呼吸で取り入れます。その他の元素は、主に根から吸収される必要があります。...
畝たてについて
- 2014/02/19
- 11:13

慣行農業においても、種を蒔いたり苗を定植(移植)するときに耕した後(あるいは同時に)畝立てを行います。畝はいわば作物が育つ場所ですから、作物に最も適するような幅や高さ(溝の深さ)であることが望まれます。 しかしながら、自然農では耕すことがありませんので、作付け毎に畝を作り変えるようなことはしません。畝が崩れたり、作り変える必要が生じない限り、一度作った畝を使い続けます。 私の場合、最初に作った畝...
雑草や害虫を敵としない
- 2014/02/18
- 10:12
「雑草や害虫を敵としない」ということは、農薬を使用しないということと同義だと考えます。そもそも自然農においては耕作という言葉を用いないのと同様に、雑草や害虫といった言葉も用いません。雑草のことを草々と言い換えたりしていることが多いようです。 全ての生き物が、自然の循環の環の中の一員として理由があって存在している、あるいは役割を持っていると考えます。ですから、作物の栽培の邪魔になるからといって撲滅...